コエンザイムQ10は質の良い睡眠を促す
多くの健康効果があることで人気のコエンザイムQ10は、睡眠の改善にも効果的です。
コエンザイムQ10には、血行を促進して寝つきを良くする効果や、自律神経の乱れによる睡眠の質の低下を抑制する効果があります。
質の良い睡眠を促すコエンザイムQ10の効果は、実験でも確認されています。
睡眠の改善に役立つコエンザイムQ10の効果
コエンザイムQ10には数多くの健康効果があり、その中には睡眠の質の向上に役立つものがあります。
血行促進
身体の血行は、睡眠の質と深く関係しています。コエンザイムQ10には血行を促進する効果があり、睡眠の質を高めます。
・血行は睡眠の質と深く関係している
人間の体温は、活動時に上昇して就寝時に低下します。人間の身体は、就寝時に手足の血行を促進して体内の熱を放出し、体温を低下させます。そうした体温調節によって身体の深部体温が下がることで、自然な睡眠が促されます。
冷え性などで手足の血行が悪化していると、就寝時の体温調節がうまくいかず、寝つきが悪くなって睡眠の質も低下します。
・コエンザイムQ10は血行を促進する
コエンザイムQ10には、血管の拡張を補助する効果や、血液中の脂質を減少させて血液をサラサラにする効果があります。
コエンザイムQ10には血行を促進する高い効果があり、就寝時の体温調節を補助して自然な睡眠を促します。
自律神経の調整
不眠症状の多くは、自律神経の乱れが原因で起こります。コエンザイムQ10には自律神経のバランスを整える効果があり、自律神経の乱れによる睡眠の質の低下を防ぎます。
・自律神経は身体の機能を調整している神経
自律神経は、内臓の機能や血液の流れなどの身体のあらゆる機能を24時間無意識のうちに調整している神経です。自律神経は、活動時や昼間に活発になる交感神経と、休息時や夜間に活発になる副交感神経に分けられ、両者がバランスをとりながら機能しています。
・自律神経の乱れは睡眠の質を低下させる
眠りにつく際には、自律神経のバランスが交感神経優位から副交感神経優位へと切り替わります。しかし、自律神経が乱れていると、そうした切り替えがうまくいきません。その結果、寝つきが悪くなって睡眠の質が低下します。
自律神経の乱れは、不眠症状の主要な原因のひとつです。
・コエンザイムQ10は自律神経の乱れを抑制する
コエンザイムQ10には細胞のエネルギー産生量を増加させる作用があり、神経細胞の機能を補助して自律神経の乱れを抑制します。自律神経を整えるコエンザイムQ10の効果は、複数の実験でも確認されています。
コエンザイムQ10には自律神経を整える効果があり、自律神経の乱れによる睡眠の質の低下を防ぎます。
自律神経を整えるコエンザイムQ10の効果について詳しくはこちら＞＞
睡眠の質を高める効果が研究で確認されている
質の良い睡眠を促すコエンザイムQ10の効果は、研究でも確認されています。
65-74歳の健康な女性に対してコエンザイムQ10を1日あたり100mg、4週間摂取させたところ、睡眠の途中で起きる回数が減少して睡眠効率が改善したという実験報告があります。
また、慢性疲労症候群の患者にコエンザイムQ10を1日あたり150mg、3ヶ月間投与したところ、睡眠の改善がみられたことが報告されています。慢性疲労症候群は、原因不明の激しい倦怠感が発生し、思考力の低下や睡眠障害が起こる疾患です。
コエンザイムQ10は睡眠時無呼吸症候群の症状を改善する
睡眠の質を低下させる疾患のひとつに、睡眠時無呼吸症候群(SAS：Sleep apnea syndrome)があります。コエンザイムQ10は、睡眠時無呼吸症候群の症状改善にも役立ちます。
・睡眠時無呼吸症候群は睡眠の質を低下させる
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が止まったり低呼吸になったりする疾患です。呼吸が停止すると身体が酸素不足になり、それを補うために心拍数が上昇します。その結果、睡眠が断続的に中断されるようになり、睡眠の質が大幅に低下します。
・コエンザイムQ10は睡眠時無呼吸症候群を改善する
睡眠時無呼吸症候群の患者にコエンザイムQ10を1日あたり45mg、1週間投与したところ、約半数の被験者の呼吸がスムーズになり、いびきが減少したという実験報告があります。
また、半数以上の被験者の睡眠の満足度が向上し、寝起きが良くなったことも報告されています。
そうした効果を生かすために、コエンザイムQ10を配合したいびき対策用のサプリメントも販売されています。
いびきに対するコエンザイムQ10の効果について詳しくはこちら＞＞
以上のように、コエンザイムQ10には睡眠を改善する効果があります。
寝つきを良くしてスッキリとした朝を迎えたい人は、毎日の生活にコエンザイムQ10を取り入れてみることをおすすめします。
